ハヤブサ目
FALCONIFORMES
ハヤブサ科
Falconidae
ハヤブサ属
Falco (Linnaeus, 1758)

チゴハヤブサ(稚児隼)
Falco subbuteo Linnaeus, 1758  Eurasian Hobby
L♂34cm♀37cm W72~84cm
夏鳥又は旅鳥
平地の農耕地・林
【1】雄。2003.06.17北海道札幌市にて撮影。
下腹が赤褐色の小型のスマートなハヤブサ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。
頭部から背、尾及び翼は青灰黒色で、目から頬に髭状の黒斑がある。細い眉斑と頬は白い。また、後頭部に白斑がある個体もいる。喉からの下面は白く、胸から下は黒褐色の縦斑がある。下腹、下尾筒、臑毛は赤褐色。嘴は黒く、基部は鉛色、蝋膜は黄色。アイリングも黄色で、虹彩は暗褐色。脚は黄色。翼下面は翼端が黒い他は黒褐色の横斑が密にある。
雌は少し大きく、胸から腹に淡い橙色味を帯びる。
幼鳥には頭部からの上面は黒褐色味が強く、翼上面は淡色の羽縁が明瞭。下腹、下尾筒、臑毛は赤味はなく淡黄褐色。蝋膜とアイリングは青灰色。
■鳴き声
鳴き声は「キーキーキキキ《「ケッケッ《など。
■亜種
2亜種ある。 ヨーロッパからインド北部及び中国中央部、日本で繁殖する亜種アカアシチョウゲンボウ(F.s.subbuteo)、 ミャンマーから中国南部及びインドシナ北部で繁殖する亜種F.s.streichi
■分布
ユーラシア大陸寒帯から温帯で繁殖し、アフリカ南部、インド、東南アジア、中国南部で越冬する。
日本には夏鳥として、本州北部(青森、岩手、秋田、山形、長野)と北海道で亜種アカアシチョウゲンボウが繁殖し、他の地域は旅鳥として通過する。
■福岡での事例
福岡でも旅鳥で秋のハチクマの渡りのシーズンによく観察される。
【今津】2011年10月周辺農耕地などで観察された。
【油山】秋の渡りの時期に観察されている。

【2】雄。2003.06.17北海道札幌市にて撮影。

【3】雌。2003.06.17北海道札幌市にて撮影。

【4】雌。2003.06.17北海道札幌市にて撮影。

【5】幼鳥。2011.10.05福岡県福岡市、今津元浜にて撮影。

【6】幼鳥。2011.10.05福岡県福岡市、今津元浜にて撮影。

【7】幼鳥。2011.10.05福岡県福岡市、今津元浜にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/04/26作成