- 下腹が赤褐色の小型のスマートなハヤブサ類。
- ■形態
- 雌雄ほぼ同色。
頭部から背、尾及び翼は青灰黒色で、目から頬に髭状の黒斑がある。細い眉斑と頬は白い。また、後頭部に白斑がある個体もいる。喉からの下面は白く、胸から下は黒褐色の縦斑がある。下腹、下尾筒、臑毛は赤褐色。嘴は黒く、基部は鉛色、蝋膜は黄色。アイリングも黄色で、虹彩は暗褐色。脚は黄色。翼下面は翼端が黒い他は黒褐色の横斑が密にある。
雌は少し大きく、胸から腹に淡い橙色味を帯びる。
幼鳥には頭部からの上面は黒褐色味が強く、翼上面は淡色の羽縁が明瞭。下腹、下尾筒、臑毛は赤味はなく淡黄褐色。蝋膜とアイリングは青灰色。
- ■鳴き声
- 鳴き声は「キーキーキキキ《「ケッケッ《など。
- ■亜種
- 2亜種ある。
ヨーロッパからインド北部及び中国中央部、日本で繁殖する亜種アカアシチョウゲンボウ(F.s.subbuteo)、
ミャンマーから中国南部及びインドシナ北部で繁殖する亜種F.s.streichi。
- ■分布
- ユーラシア大陸寒帯から温帯で繁殖し、アフリカ南部、インド、東南アジア、中国南部で越冬する。
日本には夏鳥として、本州北部(青森、岩手、秋田、山形、長野)と北海道で亜種アカアシチョウゲンボウが繁殖し、他の地域は旅鳥として通過する。
- ■福岡での事例
- 福岡でも旅鳥で秋のハチクマの渡りのシーズンによく観察される。
【今津】2011年10月周辺農耕地などで観察された。
【油山】秋の渡りの時期に観察されている。
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