- ハワイの州鳥に指定されている、絶滅危惧種の雁類。
- ■形態
- 雌雄同色。
頭部は黒く、頬から頸は褐色で、頸には溝のように羽が分かれた黒い縞が並ぶ。背から上尾筒は白く、翼は黒褐色で褐色の羽縁があり松毬状に見える。尾羽は黒褐色。
嘴は短く黒い。虹彩は暗褐色。頸との境に黒褐色の帯があり、胸から腹は黒褐色に褐色の羽縁があり松毬状。下尾筒は白い。
脚は黒く、蹼は大きくない。
- ■鳴き声
- 「ネーネー《と鳴く。
- ■行動
- つがいで行動する。
- ■採餌
- 食性は椊物食で、草(スゲ等)、果実(プキアヴェ)等を採餌する。
- ■繁殖
- 雌が地面の窪みに巣を作る。通常3~5個産卵。抱卵は雄が行い、抱卵日数は約29日。
- ■特徴
- 溶岩のある草地を生息するために、趾が丈夫になり、他の水鳥に比べて蹼は退化している。
飛翔力も弱い。
- ■備考
- ハワイ州の州鳥に指定されている.
食用の乱獲、家畜等の被害により生息数は激減し、1951年には野生絶滅し。飼育下に残った30羽から人工繁殖により、放鳥を繰り返している。
1960年に国際鳥類保護会議で国際保護鳥に指定された。
- ■吊前の由来
- 英語吊は鳴き声から。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- 米国ハワイのウアイ島、ハワイ島、マウイ島に分布。
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