- 長い尾羽が白い、嘴が黄色いネッタイチョウ類。
- ■形態
- 雌雄同色。
全身は白く。外側初列風切は基部から黒く、先端は白い。三列風切から雨覆にかけて黒斑がある。尾羽の羽軸は黒く、長い2枚の中央尾羽は31〜45cmある。
嘴は長く尖り黄色い。虹彩は黒く、目の前から目の上、目の後方へ伸びる黒線がある。
翼下面は白いが、風切の黒斑は透けて見える。脚は黒く、趾と蹼の一部は灰色。
幼鳥は嘴は灰色で、上面に黒い横斑がある。中央尾羽は長くない。
- ■亜種
- 6亜種ある。
バミューダ諸島、バハマ諸島、大アンティル諸島、ヴァージン諸島、小アンティル諸島で繁殖する亜種P.l.catesbyi、
熱帯南大西洋の島々:フェルナンド・デ・ノローニャ(ブラジル北東部)とアセンション島(南大西洋南部)バミューダ諸島とバハマ諸島、大アンティル諸島、ヴァージン諸島、小アンティル諸島で繁殖する亜種P.l.ascensionis、
熱帯インド洋: コモロ諸島、マダガスカル北、北西、インナー島 (北東セイシェル)、マスカリン諸島 (西インド洋)、チャゴス諸島、モルディブ (北インド洋)、ココス諸島 (キーリング) (東インド洋)、ジャワ島南東からロンボク島 (小スンダ列島西)、アシュモア礁 (オーストラリア北西) 熱帯南大西洋の島々: フェルナンド・デ・ノローニャ (北東ブラジル)、アセンション島 (南大西洋) バミューダ諸島、バハマ諸島、大アンティル諸島、ヴァージン諸島、小アンティル諸島で繁殖する亜種P.l.lepturus、
エウロパ(マダガスカル島南部の西方、モザンビーク海峡)繁殖する亜種P.l.europae、
クリスマス島(ジャワ西部の南方)で繁殖する亜種P.l.fulvus、
熱帯西太平洋:メラネシアの辺境の島々、北マリアナ諸島から南はパラオ(カロリン諸島西部、ミクロネシア南西部)まで、東はイースター島(=東部グループ、東はポリネシア)までのすべてのポリネシアの島嶼、北はミッドウェー島(北西ハワイ諸島)、およびハワイ諸島本島で繁殖する亜種P.l.dorotheae。
- ■分布
- 熱帯の海域全体(太平洋東部と大西洋北東部を除く)で広く繁殖する。
非繁殖期はアフリカ東部、スリランカ西部、南部(インド洋西部、北部)、インドネシア諸島沖、ニューギニア海域、オーストラリア東部(南太平洋南部)およびメキシコ湾流からノースカロライナ州(北大西洋西部)までの外洋に分布。
- ■福岡での事例
- 福岡では記録がない。
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