ペンギン目
SPHENISCIFORMES
ペンギン科
Spheniscidae
イワトビペンギン属
Eudyptes (Vieillot, 1816)

マカロニペンギン(マカロニ企鵝)
Eudyptes chrysolophus (von Brandt, JF, 1837)  Macaroni Penguin
L71cm
【1】飼育個体。2018.05.25長崎県長崎市、長崎ペンギン水族館にて撮影。
額の黄色い飾り羽から、粋なイタリアファッションに因んで名づけられたペンギン類。
■形態
雌雄同色。頭部からの上面は黒く、後頭部に飾り羽がある。目の前方上に長いオレンジ色の飾り羽がある。胸から下は白い。虹彩は赤く、嘴も赤っぽく、嘴の付け根にピンク色に皮膚が裸出している。脚はピンク色で、爪は黒い。
■採餌
潜水して主にイカやオキアミなどの甲殻類を採餌する。
■繁殖
集団で小石の丘や、洞窟や段丘で囲まれた平地に小石や岩のかけらで皿状の巣を作り繁殖する。通常2個産卵する。雌雄で子育てをし、抱卵日数は約32〜34日。雛は約25日で親元を離れクレイシに加わり、親から給仕を受け約60〜70日で巣立つ。
マカロニペンギン属全般で2個生む卵のうち、最初の卵は破棄されることが多い。
■備考
成鳥は繁殖後、巣のある場所で、餌をとらず、4週間かけて換羽を行う。
■名前の由来
英名及び和名の「マカロニ」とは、18世紀のイギリスの言葉で、当時のイタリアの最先端の流行を取り入れた「伊達男」の事を差し、オレンジ色の目立つ飾り羽を持つ本種がそのようだと言う事に因む。
■亜種
亜種はない。
■分布
南極を取り囲むように、亜南極・流氷帯北の南極海域に分布し、南極半島や南緯46?65度の大西洋側や、太平洋側とインド洋側に点在する島で繁殖する。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2019/11/28作成