ペンギン目
SPHENISCIFORMES
ペンギン科
Spheniscidae
オウサマペンギン属
Aptenodytes (Miller, JF, 1778)

オウサマペンギン(王様企鵝)
Aptenodytes patagonicus Miller, JF, 1778  King Penguin
85〜95cm
【1】飼育個体。2018.05.25長崎県長崎市、長崎ペンギン水族館にて撮影。
黄色の斑紋が目立つ、すらりとした立ち姿が奇麗なペンギン類
■形態
雌雄同色。頭部からの上面は黒い。喉から胸は黄色く、頸から目の後方にオレンジ色の斑紋がある。腹から下は下面は白く、虹彩は黒く、嘴は黒いが嘴鞘はオレンジ色。脚は黒い。
雛は全身茶色。
■採餌
潜水してはハダカイワシなどの魚類を採る。
■繁殖
集団で植物の茂った窪地や、なだらかな砂浜等で巣を作らず繁殖する。11月から4月にかけて通常1個産卵する。卵を雌雄交代で足の上に乗せ、抱卵斑で覆って温める。抱卵日数約52〜55日。雛は5〜6週間で親元を離れ、クレイシに加わる。雛は1年以上幼綿羽のまま、親給仕されるため、繁殖は2年に1回。
■名前の由来
英名や和名は、本種が19世紀に南極大陸でコウテイペンギンが発見されるまで、世界最大のペンギンとして知られたため、King(王様)ペンギンとされた事に因る。
■亜種
亜種はない。 南大西洋に分布する個体群を亜種フォークランドオウサマペンギン(A.p. patagonicus)、インド洋南部に分布する個体群を亜種インドヨウオウサマペンギン(A.p. halli)とするものもある。
■分布
南緯45度から55度の比較的暖かい島々。南大西洋のサウスジョージア島とフォークランド諸島。インド洋南部の仏領ケルグレン島や豪領ハード島、豪領マッコーリー島、仏領クロゼ諸島、南アフリカのプリンス・エドワード諸島等に分布。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2019/11/28作成