- 腰が黒い、オーストラリア唯一のペリカン類
- ■形態
- 雌雄同色。
頭から背と尾羽は白く、上尾筒は黒色で白い帯がある。翼は黒く、翼角から初列中雨覆は白色。
嘴は薄桃色でアイリングも薄桃色。喉から下の下面も白く、胸は黄色みを帯びる。脚は灰色で蹼がある。
繁殖期初期には嘴下部の袋状の前半分は鮮やかなピンク色になり、基部は鮮やかな青色。また嘴内部は黄色味を帯びる。
若鳥は後頭部が灰色。
- ■採餌
- 主に魚を獲るが、甲殻類、両生類、亀なども捕食する。またカモメ類やカモ類の鳥を捕食することもあるほか、集団で獲物を追うこともある。
- ■繁殖
- 雌は地上に穴を掘り、椊物を使って造巣する。93mm × 57mm程度の白い卵を通常1〜3個産卵し、抱卵日数は32~35日で、雌雄で抱卵する。巣立ちは約28日だが、幼鳥だけの群れを作り、親鳥から3ヶ月半ほど給餌を受ける。3ヶ月ほどで飛べるようなる。
繁殖期には1羽の雌に対して、複数羽の雄が、嘴をカスタネットのように鳴らし、嘴下部を膨らますディスプレーする。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- オーストラリア内陸部およびタスマニアで繁殖する。
非繁殖期にはニューギニア地域、ジャワおよびスラウェシまで分布する。
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