ペリカン目
PELECANIFORMES
ペリカン科
Pelecanidae
ペリカン属
Pelecanus (Linnaeus, 1758)

コシグロペリカン(腰黒ペリカン)
Pelecanus conspicillatus Temminck, 1824  Australian Pelican
L150~190cmW2.3~2.5m
外国産
【1】2001.10.22豪州アサートンにて撮影。
腰が黒い、オーストラリア唯一のペリカン類
■形態
雌雄同色。
頭から背と尾羽は白く、上尾筒は黒色で白い帯がある。翼は黒く、翼角から初列中雨覆は白色。 嘴は薄桃色でアイリングも薄桃色。喉から下の下面も白く、胸は黄色みを帯びる。脚は灰色で蹼がある。
繁殖期初期には嘴下部の袋状の前半分は鮮やかなピンク色になり、基部は鮮やかな青色。また嘴内部は黄色味を帯びる。 若鳥は後頭部が灰色。
■採餌
主に魚を獲るが、甲殻類、両生類、亀なども捕食する。またカモメ類やカモ類の鳥を捕食することもあるほか、集団で獲物を追うこともある。
■繁殖
雌は地上に穴を掘り、椊物を使って造巣する。93mm × 57mm程度の白い卵を通常1〜3個産卵し、抱卵日数は32~35日で、雌雄で抱卵する。巣立ちは約28日だが、幼鳥だけの群れを作り、親鳥から3ヶ月半ほど給餌を受ける。3ヶ月ほどで飛べるようなる。
繁殖期には1羽の雌に対して、複数羽の雄が、嘴をカスタネットのように鳴らし、嘴下部を膨らますディスプレーする。
■亜種
亜種はない。
■分布
オーストラリア内陸部およびタスマニアで繁殖する。 非繁殖期にはニューギニア地域、ジャワおよびスラウェシまで分布する。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2025/02/11作成