- 夏羽ではオレンジ色の飾り羽根が綺麗なサギ類。
- ■形態
- 雌雄同色。夏羽では頭部から頸と、背の飾り羽が橙黄色で、あとは白い。嘴は橙黄色で、眼先は肉色。脚は黒い。
繁殖期には嘴の基部から半分くらいが赤くなり、眼先は赤紫、足も赤みを帯びる婚姻色となる。
冬羽になると橙黄色の部分がほとんどなくなる。
- ■鳴き声
- 殆ど鳴かないが、繁殖地では「ゴァー」「グァー」等と鳴くが、他のシラサギ類より柔らかい。
- ■行動
- 他のシラサギ類に比べ、乾いた草地を好み、群れで行動することが多い。牛などの大型の草食動物について歩き、その動物にたかる昆虫を採餌したり、トラクターの後ろについて飛び出してくる昆虫を採餌したりする。
- ■採餌
- 魚より、昆虫、カエルなどを良く捕食する。
- ■繁殖
- 他のサギ類と混合コロニーを作ることが多く、木の上に小枝を積み上げて皿状の巣を作る。産卵期間は5〜7月。通常3〜5個産卵する。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- スペイン、アフリカ、インド、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランド、北アメリカ南部、南アメリカに広く分布する。
日本では亜種アマサギ(B.i.coromandus)が夏鳥として本州以南で繁殖し、九州南部、南西諸島では越冬する。
- ■福岡での事例
- 福岡では夏鳥なので、5〜9月くらいに見られる。
【室見川】橋本橋〜大井手橋周辺の田圃で観察。愛宕山でも繁殖期の観察例がある。
【今津】周辺農耕地で観察。
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