- 珊瑚礁や岩礁海岸にすむ全身白又は黒の小型のサギ類。
- ■形態
- 雌雄同色。白色型は全身が白く、黒色型は全身が灰黒色。またそれの中間型がある。嘴は太めで長く、色も個体差が大きく、褐色から黄色まである。虹彩は黄色。脚は短く、色も個体差があるが、趾は黄色。
- ■鳴き声
- 飛ぶときなどに「グワー」と鳴く。
- ■採餌
- 岩礁海岸の水際を歩きながら魚、カニ等を捕まえる。
- ■繁殖
- 海岸の岩棚等の隙間に小枝を雑に積み重ねた皿型の巣を作る。産卵期は4〜6月で、通常3〜5個産卵する。
- ■特徴
- 飛翔時、脚が短いため、尾先を越えるのは趾の部分だけ。
- ■亜種
- 2亜種あり、アジア南東部沿岸からオーストラリア、オセアニアに分布する亜種クロサギ(E.s.sacra)、ニューカレドニア、ロイヤルティ諸島に分布する亜種E.s.albolineata。
- ■分布
- 東南アジア、フィリピン、インドネシア、ニューギニア、オーストラリア、ニュージーランド、ミクロネシア等に広く分布する。
日本では亜種クロサギ(E.s.sacra)が大平洋側では房総半島、日本海側では男鹿半島以南で留鳥として繁殖する。沖縄では白色型が多く、九州以北では黒色型が多い。
- ■福岡での事例
- 福岡では留鳥なので通年見られる。見られるのは黒色型。
【室見川】マリナタウン人工海浜で観察。
【福浜】離岸堤で観察。
【今津】毘沙門山東の海岸、宝島で観察。
【能古島】西海浜で観察。
【志賀島】西側海岸で観察。
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