ペリカン目
PELECANIFORMES
サギ科
Ardeidae
コサギ属
Egretta (Forster, T, 1817)

クロサギ(黒鷺)
Egretta sacra (Gmelin, JF, 1789)  Pacific Reef Heron
L58〜66cm W90〜100cm
留鳥
岩礁海岸、珊瑚礁海岸
【1】黒色型。2004.12.10福岡県福岡市、今津毘沙門山東海岸にて撮影。
珊瑚礁や岩礁海岸にすむ全身白又は黒の小型のサギ類。
■形態
雌雄同色。白色型は全身が白く、黒色型は全身が灰黒色。またそれの中間型がある。嘴は太めで長く、色も個体差が大きく、褐色から黄色まである。虹彩は黄色。脚は短く、色も個体差があるが、趾は黄色。
■鳴き声
飛ぶときなどに「グワー」と鳴く。
■採餌
岩礁海岸の水際を歩きながら魚、カニ等を捕まえる。
■繁殖
海岸の岩棚等の隙間に小枝を雑に積み重ねた皿型の巣を作る。産卵期は4〜6月で、通常3〜5個産卵する。
■特徴
飛翔時、脚が短いため、尾先を越えるのは趾の部分だけ。
■亜種
2亜種あり、アジア南東部沿岸からオーストラリア、オセアニアに分布する亜種クロサギ(E.s.sacra)、ニューカレドニア、ロイヤルティ諸島に分布する亜種E.s.albolineata
■分布
東南アジア、フィリピン、インドネシア、ニューギニア、オーストラリア、ニュージーランド、ミクロネシア等に広く分布する。
日本では亜種クロサギ(E.s.sacra)が大平洋側では房総半島、日本海側では男鹿半島以南で留鳥として繁殖する。沖縄では白色型が多く、九州以北では黒色型が多い。
■福岡での事例
福岡では留鳥なので通年見られる。見られるのは黒色型。
【室見川】マリナタウン人工海浜で観察。
【福浜】離岸堤で観察。
【今津】毘沙門山東の海岸、宝島で観察。
【能古島】西海浜で観察。
【志賀島】西側海岸で観察。

【2】脚が白っぽい黒色型。2002.11.28福岡県福岡市、今津毘沙門山東海岸にて撮影。

【3】脚が黄色い黒色型。換羽中? 2008.09.19福岡県福岡市、マリナタウン海浜公園にて撮影。

【4】飛翔。2010.11.04福岡県福岡市、今津宝島にて撮影。

【5】中間型。喉や肩羽のところに黒斑がある。2002.08.23沖縄県国頭村にて撮影。

【6】白色型。2002.03.29沖縄県石垣市にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2019/12/03作成