ペリカン目
PELECANIFORMES
サギ科
Ardeidae
ヨシゴイ属
Ixobrychus (Billberg, 1828)

オオヨシゴイ(大葭五位)
Ixobrychus eurhythmus (Swinhoe, 1873)  Von Schrenck's Bittern
L33〜39、W55〜59
夏鳥
乾燥した芦原
【1】幼鳥雄。上面に細かい白斑があるのに、中・大雨覆は灰褐色。2017.10.03長崎県対馬市、上県町佐護椋梨にて杉原敏氏撮影。
ヨシゴイに似ているが黄色い虹彩がCの字に見えるサギ類。
■形態
雄は額から頭頂が黒っぽく、頭部から背、腰が茶褐色で、尾羽は黒褐色。翼は小雨覆と初列中雨覆が茶褐色で、中雨覆、大雨覆は灰褐色、小翼羽、初列大雨覆と風切は灰黒色。飛ぶと灰褐色の斑が目立つ。嘴は黄色く、嘴峰は黒い。目先は黄色く、虹彩も黄色いが後方が黒く、瞳孔と繋がって、黄色部分がCの字に見える。 喉からの下面は汚白色で、頸の中央から腹へ暗褐色の縦斑が1本ある。脚は黄色い。
雌は上面が褐色で、羽縁に白斑が点在し、下面の縦斑も5本。
目先の黄色い部分は婚姻色で赤くなる。
幼鳥雄は雌に似るが、羽縁に白斑が点在する上面は茶褐色で、中雨覆、大雨覆は灰褐色。下面の縦斑も中央以外の4本は淡い。
■鳴き声
「ウッ ウッ ウッ《と早い速度で単調に鳴く。
■亜種
亜種はない。
■分布
シベリア南東部、朝鮮半島、日本および中国東部で繁殖し、マレー半島、大スンダ列島、スラウェシおよびフィリピンで越冬する。
日本では本州中部以北に夏鳥として渡来し、局地的に繁殖していたが、現在は北海道で少数が繁殖するのみ。
■福岡での事例
福岡では少ない旅鳥として記録がある。
【粕屋町】1987年5月に記録がある。

【2】幼鳥雄。胸の縦斑も、中央1本のみ濃い。2017.10.03長崎県対馬市、上県町佐護椋梨にて杉原敏氏撮影。

【3】幼鳥雄。2017.10.03長崎県対馬市、上県町佐護椋梨にて杉原敏氏撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2023/06/14作成