- ヨシゴイに似ているが黄色い虹彩がCの字に見えるサギ類。
- ■形態
- 雄は額から頭頂が黒っぽく、頭部から背、腰が茶褐色で、尾羽は黒褐色。翼は小雨覆と初列中雨覆が茶褐色で、中雨覆、大雨覆は灰褐色、小翼羽、初列大雨覆と風切は灰黒色。飛ぶと灰褐色の斑が目立つ。嘴は黄色く、嘴峰は黒い。目先は黄色く、虹彩も黄色いが後方が黒く、瞳孔と繋がって、黄色部分がCの字に見える。
喉からの下面は汚白色で、頸の中央から腹へ暗褐色の縦斑が1本ある。脚は黄色い。
雌は上面が褐色で、羽縁に白斑が点在し、下面の縦斑も5本。
目先の黄色い部分は婚姻色で赤くなる。
幼鳥雄は雌に似るが、羽縁に白斑が点在する上面は茶褐色で、中雨覆、大雨覆は灰褐色。下面の縦斑も中央以外の4本は淡い。
- ■鳴き声
- 「ウッ ウッ ウッ《と早い速度で単調に鳴く。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- シベリア南東部、朝鮮半島、日本および中国東部で繁殖し、マレー半島、大スンダ列島、スラウェシおよびフィリピンで越冬する。
日本では本州中部以北に夏鳥として渡来し、局地的に繁殖していたが、現在は北海道で少数が繁殖するのみ。
- ■福岡での事例
- 福岡では少ない旅鳥として記録がある。
【粕屋町】1987年5月に記録がある。
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