ペリカン目
PELECANIFORMES
サギ科
Ardeidae
ヨシゴイ属
Ixobrychus (Billberg, 1828)

リュウキュウヨシゴイ(琉球葭五位)
Ixobrychus cinnamomeus (Gmelin, JF, 1789)  Cinnamon Bittern
L38〜40cm
留鳥
芦原・水田
【1】雄。2005.8.18沖縄県糸満市にて撮影。
上面が赤褐色の南西諸島にすむ小型のサギ類。
■形態
雄は頭部からの上面が赤褐色で、嘴は橙黄色で、嘴峰が黒い。喉からの体下面は淡い黄褐色で、中央に褐色の縦斑が1本ある。虹彩は黄色く、後方は瞳孔につながるように黒いため、Cの字のように見える。脚は黄色。繁殖期には眼先が赤い婚姻色をなる。
雌は頭部からの上面が暗褐色で、背や翼には黄白色の斑がある。喉からの体下面は淡い黄褐色で、褐色の縦斑がある。
■行動
ヨシゴイ同様頸を伸ばして擬態をする。
■繁殖
葦原の地面や水面のヨシ等を折り曲げて束ね、皿型の巣を作る。産卵期は5〜8月。通常5〜8個産卵する。
■亜種
亜種はない。
■分布
インドから東南アジア、フィリピン、インドネシア、中国南部、台湾などに分布し、北のものは南に渡る。
日本では奄美列島以南で留鳥として分布。まれに本州、伊豆諸島等でも記録されたことがある。
■福岡での事例
福岡の観察例はない。

【2】雄。2004.8.24沖縄県大宜味村にて撮影。

【3】雄。擬態中。2002.8.22沖縄県大宜味村にて撮影。

【4】雄。擬態中。2002.8.22沖縄県大宜味村にて撮影。

【5】幼鳥。2015.08.02台北市林森公園にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2019/12/02作成