ペリカン目
PELECANIFORMES
サギ科
Ardeidae
サンカノゴイ属
Botaurus (Stephens, 1819)

サンカノゴイ(山家五位)
Botaurus stellaris (Linnaeus, 1758)  Eurasian Bittern
L64〜80cm W125〜135cm
留鳥及び冬鳥
湖沼や河川の芦原・水田
【1】2005.02.03福岡県筑紫野市にて撮影。
繁殖期には「ボウ、ボウ」という低くよく通る声で鳴く、首が太くて短い大型のサギ類。
■形態
雌雄同色。頭頂と顎線は黒褐色で、全身が黒褐色の斑が混じる淡い黄褐色。喉から前胸は白っぽい。嘴は黄褐色で、上嘴は黒みを帯びる。虹彩は黄色又は橙色。足は黄緑色。
頸は短く見えるが、伸ばすと長い。
繁殖期には目先が婚姻色で青くなる。
■採餌
魚の他、カエルや昆虫、時には小鳥なども捕食することがある。
■特徴
日中は芦原の中でじっとしている事が多く、夕方から早朝に活発に活動する。
■亜種
2亜種あり、ヨーロッパからアジア東部で繁殖しアフリカ北部、中部、アジア南部で越冬する亜種サンカノゴイ(B.s.stellaris)、南アフリカに分布する亜種B.s.capensis
■分布
ヨーロッパからアジア東部、アフリカ南部で繁殖し、北方のもには冬季、アフリカ北部、中部、アジア南部で越冬する。
日本では亜種サンカノゴイ(B.s.stellaris)が北海道、茨城、千葉、滋賀で繁殖し、繁殖地周辺では留鳥。北海道では主に夏鳥、本州以南では冬鳥。
■福岡での事例
福岡では少ない冬鳥で10〜4月頃見られる。
【今津】二つ池などで観察されている。
【海の中道海浜公園】野鳥の池で観察。

【2】2003.04.24福岡県筑紫野市にて撮影。

【3】頸が伸びる。2003.04.24福岡県筑紫野市にて撮影。

【4】擬態。2005.02.03福岡県筑紫野市にて撮影。

【5】擬態。2006.01.27福岡県福岡市、海の中道海浜公園にて撮影。

【6】飛翔。2008.04.06福岡県福岡市、今津二つ池にて撮影。

【7】飛翔。2008.04.06福岡県福岡市、今津二つ池にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2019/12/02作成