- 全身がブロンズ色のトキ類。
- ■形態
- 雌雄同色。頭部から背、肩羽、下面は栗色。翼は青や緑に見える金属光沢のある黒色。淡い肉色の嘴は長く、下側に曲がっている。目先は皮膚が裸出しており、額から目の上と、下嘴から目の下に水色の線がある。光彩は暗色。脚は長く、黄緑色。
冬羽では全身の赤みが鈍くなり、頭部に淡色の細かい班が出る。顔の水色の線も淡くなる。
- ■採餌
- 魚類、甲殻類、カエル、昆虫類等の小動物を捕食する。
- ■繁殖
- 水辺近くの林にコロニーを作って繁殖するが、多種と混在することも多い。雄が木の小枝等の巣材を集め、雌が水辺の樹上等に巣を作る。通常3〜6個産卵し、雌雄共同で抱卵する。抱卵日数は約20〜23日。雛は孵化後約20日で巣立ち、約40日で飛べるようになる。
- ■名前の由来
- 和名は全体の羽の色が銅色である事に因る。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- アフリカ中南部、中央ヨーロッパから西アジア、インド、東南アジアからオーストラリア、アメリカ東部沿岸に分布。寒冷地の個体は冬季暖地へ渡る。
日本では2002年11月に沖縄本島で初めて観察され、その後2006年、20012年、2014年4月2羽と観察されている。2014年6月には佐賀でも観察された。佐賀では2016年5月にも観察されたが、同個体が移動したのか福岡でも観察された。
- ■福岡での事例
- 福岡でも迷鳥として記録がある。2016年5月19日に築城町で観察された。
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