ペリカン目
PELECANIFORMES
トキ科
Threskiornithidae
ヘラサギ属
Platalea (Linnaeus, 1758)

キバシヘラサギ(黄嘴箆鷺)
Platalea flavipes Gould, 1838  Yellow-billed Spoonbill
L90cm
湿地
【1】2001,10.21豪州、アサートンにて撮影。
嘴が黄色いスプーン型のヘラサギ類。
■形態
雌雄同色。全体が黄色みのある白色で、初列風切の先端に黒色部がある。外側スプーン状の嘴は黄色く、顔の裸出した皮膚は青っぽい白色。虹彩は黄色で、脚も黄色い。
繁殖期には上嘴基部が赤みを帯び、顔の裸出部の境目が黒くなる。胸に長い飾り羽が現れる。
■行動
黄色い請求のヘラサギのくちばしは、一対のトングのように作用する王冠ヘラサギのより大きくてスプーンのような紙幣よりも狭く、ピンセットのように機能します。
■採餌
水中で嘴を左右に振りながら進み、水生昆虫及びその幼虫を主に捕食する。魚類、貝類、甲殻類、両生類等の他、地上でクモを捕食することもある。
■繁殖
水上に高い木の股に木の枝やヨシで浅い皿状の巣を作り、オーストラリアヘラサギ等の他の水鳥と集団営巣をする。
雄は巣材料を集め、雌に渡して造巣する。通常2〜4個産卵し、卵は白く、68×45mm。雌雄両方が抱卵と育雛を行う。抱卵日数は約3週間。雛は孵化後2〜3週間で巣立ち、その後数週間は親から餌をもらう。
■亜種
亜種はない。
■分布
オーストラリアの東部、北部、南西部に分布。タスマニアには分布していない。

【2】2001,10.21豪州、アサートンにて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2019/12/17作成