スズメ目
PASSERIFORMES
アトリ科
Fringillidae
Chloris属
Chloris (Cuvier, 1800)

アオカワラヒワ(青河原鶸)
Chloris chloris (Linnaeus, 1758)  European Greenfinch
L14〜16cm
【1】亜種C.c.chloris。2024.06.05ノルウェー、ベルゲン市内で撮影。
■形態
雌雄ほぼ同色。
雄は頭から背、肩羽、上尾筒が灰緑色で、腰は黄色い。尾羽は黒く、基部両側に黄色い斑がある。翼は小、中雨覆が灰緑色で、初列風切は黒く外縁部が黄色い。他は灰黒色で、三列風切内縁側が黒い。 太く短い嘴は薄いピンク色。目先から目の周辺は黒く虹彩も黒い。頬は灰色味を帯びる。 下面も灰緑色で、下腹から下尾筒は白い。脚は薄いピンク。 雌は全体が鈍く、尾羽に黄色い斑がない。 が緑がかった褐色で、額から後頸が灰色。目の周囲は黒みを帯びる。雨覆はオリーブ褐色で、風切は黒く、翼角、初列・次列風切基部は黄色く、翼帯となる。三列風切外弁は淡い。尾は凹尾で、黒く、外側尾羽基部に黄色の斑がある。旨から下はオリーブ褐色で下腹から下尾筒は黄色い。嘴は太く肌色。足は赤い。 雌は全体が淡く、頭部に褐色身が強い
■亜種
10亜種ある。
グレートブリテン(スコットランド北部を除く)とアイルランドで繁殖する亜種C.c.harrisoni、 スコットランド北部、フランス北、中央部およびノルウェーからシベリア西部で繁殖する亜種C.c.chloris、 セルビアおよびモンテネグロからモルドヴァ、ブルガリアおよびギリシャで繁殖する亜種C.c.muehlei、 スペイン南部からヨーロッパ南部を経てギリシャ西部で繁殖する亜種C.c.aurantiiventris、 コルシカおよびサルディニアで繁殖する亜種C.c.madaraszi、 スペイン北西部、ポルトガルおよびモロッコ北西部で繁殖する亜種C.c.vanmarli、 モロッコ中央部およびアルジェリア北部で繁殖する亜種C.c.voousi、 トルコ南中央部からエジプト北東部で繁殖する亜種C.c.chlorotica、 ウクライナ南部、コーカサスおよびトルコ北東部からイラン北部およびトルクメニスタン南西部で繁殖する亜種C.c.bilkevitchi、 カザフスタン南部からキルギスタンおよびタジキスタン中央部で繁殖する亜種C.c.turkestanica
■分布
イギリス、北アフリカ、ヨーロッパから中東にかけて広く繁殖分布する。

【2】亜種C.c.chloris。2024.06.05ノルウェー、ベルゲン市内で撮影。

【3】亜種C.c.chloris。2024.06.05ノルウェー、ベルゲン市内で撮影。

【4】亜種C.c.vanmarli。2024.05.28ポルトガルリスボン市内で撮影。

【5】亜種C.c.vanmarli。2024.05.28ポルトガルリスボン市内で撮影。

【6】亜種C.c.vanmarli。2024.05.28ポルトガルリスボン市内で撮影。

【7】幼鳥。亜種C.c.chloris。2024.06.05ノルウェー、ベルゲン市内で撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2024/06/07作成