スズメ目
PASSERIFORMES
アトリ科
Fringillidae
Acanthis属
Acanthis (Borkhausen, 1797)
ベニヒワ(紅鶸)
Acanthis flammea
(Linnaeus, 1758) Common Redpoll
L13.5cm
冬鳥
平地から山地の林、草原
【1】雄。2017.11.03長崎県対馬市、峰町佐賀にて杉原敏氏撮影。
雪原で餌を啄む、額の赤い班が綺麗な小鳥。
■形態
雄は額に濃紅色の斑があり、頭部から腰は白地に黒褐色の縦斑があり、肩羽や雨覆は褐色の羽縁がある。風切や尾羽は黒く、白い羽縁がある。嘴は短く黄色で、直線的な嘴峰は黒い。腮も黒い。喉から下面は白く、喉から胸は赤みを帯びる。脇には黒褐色の縦斑がある。脚は爪まで黒い。
雌は胸が赤くなく、下面の黒い縦斑も多い。
■鳴き声
地鳴きは「チュィーン」。
■亜種
2亜種ある。 ヨーロッパ北部、シベリア、アラスカおよびカナダで繁殖し、ヨーロッパ南部、アジア中央、東部から日本及び米国北部へ渡る亜種ベニヒワ(
A.f.flammea
)、 カナダ北東部、グリーンランド及びアイスランドで繁殖し、米国北東部、英国諸等へ渡る亜種
A.f.rostrata
。
■分布
北半球の亜寒帯から寒帯で広く繁殖し、冬季は南下する。
日本には冬鳥として北海道から本州北部で見られるが、渡来数は年によって変動が大きい。
■福岡での事例
福岡では稀な冬鳥。
【南公園】植物園で観察された。
【小呂島】2018年に観察されている。
【相島】2007年11月、2015年2月に観察されている。
【志賀島】2015年2月に観察されている。
【2】雄。2017.11.02長崎県対馬市、峰町佐賀にて杉原敏氏撮影。
【3】雄。2017.11.02長崎県対馬市、峰町佐賀にて杉原敏氏撮影。
【4】雌。2019.11.13長崎県対馬市、峰町佐賀にて杉原敏氏撮影。
【5】雌。2017.11.19長崎県対馬市、峰町佐賀にて杉原敏氏撮影。
【6】腰は黒褐色の縦斑があり、広く白くない。2019.11.13長崎県対馬市、峰町佐賀にて杉原敏氏撮影。
【7】腰は黒褐色の縦斑があり、広く白くない。2019.11.13長崎県対馬市、峰町佐賀にて杉原敏氏撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2024/05/29作成