スズメ目
PASSERIFORMES
アトリ科
Fringillidae
Carpodacus属
Carpodacus (Kaup, 1829)

オオマシコ(大猿子)
Carpodacus roseus (Pallas, 1776)  Pallas's Rosefinch
L161~7cm W27cm
冬鳥
平地から山地の林・草地・農耕地
【1】雄冬羽。2002.02.09長野県軽井沢町、軽井沢野鳥の森にて撮影。
冬に渡来する、尾が短かめの赤い鳥。
■形態
雄は頭部は赤く、額と喉は銀白色。背と肩羽は赤く、黒褐色の縦斑がある。翼は黒褐色で、三列風切外縁は白く、雨覆の羽先は白く、赤みを帯びることがある。腰は赤く、腹は白い。下尾筒も赤みを帯びる。嘴は灰色味のある肉色で、足は赤みを帯びた褐色。
雄は第3回冬羽で成長羽となる。
雌は全体が淡い褐色で、頭部、背、喉から脇が赤みを帯びるが、褐色の縦斑がある。腰は淡い紅色。
■鳴き声
地鳴きは「フィッ、フィッ」「ピィーッ、ピィーツ」「チッ、チッ」など2声連続して鳴くことが多い。
■名前の由来
江戸時代中期よりベニマシコより大きため、「おほましこ」の名前で知られる。ハギマシコも同様に「おほましこ」と呼ばれたり、逆にオオマシコを「あかましこ」と呼ぶ例もあった。
■亜種
亜種はない。
■分布
バイカル湖周辺からシベリア東部で繁殖し、モンゴル、中国東北部、中部、朝鮮半島でで越冬する。
日本には冬鳥として本州中部以北に渡来する。
■福岡での事例
福岡では少ない冬鳥として記録がある。
【篠栗町】1997年1月に若杉山で記録がある。
【新宮町】2011年3月に相島で記録がある。

【2】雄冬羽。2002.02.09長野県軽井沢町、軽井沢野鳥の森にて撮影。

【3】雄冬羽。2002.02.09長野県軽井沢町、軽井沢野鳥の森にて撮影。

【4】雄冬羽。2002.02.09長野県軽井沢町、軽井沢野鳥の森にて撮影。

【5】雄冬羽。2002.02.09長野県軽井沢町、軽井沢野鳥の森にて撮影。

【6】雌冬羽。2002.02.09長野県軽井沢町、軽井沢野鳥の森にて撮影。

【7】雌冬羽。2002.02.09長野県軽井沢町、軽井沢野鳥の森にて撮影。

【8】雄第1回冬羽。2002.02.09長野県軽井沢町、軽井沢野鳥の森にて撮影。

【9】雄第1回冬羽。2002.02.09長野県軽井沢町、軽井沢野鳥の森にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2024/05/29作成