- 冬に渡来する、尾が短かめの赤い鳥。
- ■形態
- 雄は頭部は赤く、額と喉は銀白色。背と肩羽は赤く、黒褐色の縦斑がある。翼は黒褐色で、三列風切外縁は白く、雨覆の羽先は白く、赤みを帯びることがある。腰は赤く、腹は白い。下尾筒も赤みを帯びる。嘴は灰色味のある肉色で、足は赤みを帯びた褐色。
雄は第3回冬羽で成長羽となる。
雌は全体が淡い褐色で、頭部、背、喉から脇が赤みを帯びるが、褐色の縦斑がある。腰は淡い紅色。
- ■鳴き声
- 地鳴きは「フィッ、フィッ」「ピィーッ、ピィーツ」「チッ、チッ」など2声連続して鳴くことが多い。
- ■名前の由来
- 江戸時代中期よりベニマシコより大きため、「おほましこ」の名前で知られる。ハギマシコも同様に「おほましこ」と呼ばれたり、逆にオオマシコを「あかましこ」と呼ぶ例もあった。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- バイカル湖周辺からシベリア東部で繁殖し、モンゴル、中国東北部、中部、朝鮮半島でで越冬する。
日本には冬鳥として本州中部以北に渡来する。
- ■福岡での事例
- 福岡では少ない冬鳥として記録がある。
【篠栗町】1997年1月に若杉山で記録がある。
【新宮町】2011年3月に相島で記録がある。
|