スズメ目
PASSERIFORMES
ヒバリ科
Alaudidae
ヒバリ属
Alauda (Linnaeus, 1758)

ヒバリ(雲雀)
Alauda arvensis Linnaeus, 1758  Eurasian Skylark
L17cm W32cm
留鳥
草原・農耕地
【1】2004.05.15福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。
春の農耕地の上空で飛びながら長くさえずる春の風物詩的な鳥
■形態
雌雄同色。
頭部からの上面は褐色で、黒褐色の縦斑があり、背や肩羽等は黒褐色軸斑がある。翼は黒褐色で褐色の羽縁がある。外側尾羽は白い。後頭に羽冠が立ち、白く淡い眉斑がある。眼先は淡く、目の後方から耳羽を囲むように細い黒線がある。耳羽は茶色。喉からの下面は白っぽく、胸や脇は褐色で黒褐色の縦斑がある。嘴は黄褐色で、脚は肉色。
雌は冠羽が雄より短い。
■鳴き声
飛翔時だけでなく、地上でもさえずる事がある。地鳴きは「ビュル、ビュル《などで、強く聞こえる。
■行動
非繁殖期は小群でいる事が多い。水浴びはせず砂浴びをする。
■採餌
地上を歩きながら昆虫や草の実を採る。
■繁殖
産卵期は3草の根元などの地上に浅い穴を掘って、枯草等でお椀形の巣を作る。通常3~5個産卵し、抱卵日数は11~12日。巣立ちまでは9~10日。雛は飛べる前に巣立つ。
■亜種
11亜種ある。
ヨーロッパ北、西、中央部で繁殖する亜種A.a.arvensis、 ポルトガル、スペイン中央、南部で繁殖する亜種A.a.sierrae、 アフリカ北西部で繁殖する亜種A.a.harterti、 スペイン北東部からのヨーロッパ南部からトルコ及びコーカサスで繁殖する亜種A.a.cantarella、 トルコ南東部からイランで繁殖する亜種A.a.armenica、 ヨーロッパロシア南東部及びシベリア西部から忠吾p区北西部及びモンゴル南西部で繁殖する亜種A.a.dulcivox、 シベリア南部、モンゴル北、東部及び中国北東部で繁殖する亜種A.a.kiborti、 シベリア北中央部から中国北東部及び朝鮮半島で繁殖する亜種A.a.intermedia、 シベリア北東部、カムチャッカ半島、千島列島で繁殖する亜種オオヒバリ(A.a.pekinensis)、 サハリン北部で繁殖する亜種カラフトチュウヒバリ(A.a.lonnbergi)、 サハリン南部、千島列島南部、日本、琉球列島繁殖する亜種ヒバリ(A.a.japonica)。
■分布
ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯で広く繁殖する。
日本では亜種ヒバリが本州、四国、九州、佐渡、五島列島で繁殖して留鳥。北海道では夏鳥、対馬、薩南諸島以南では冬鳥。
また亜種オオヒバリ、亜種カラフトチュウヒバリの記録もある。
■福岡での事例
福岡では留鳥なので一年中見られる。
【室見川】中流以上の河原、農耕地。
【今津】田尻の農耕地で普通に見られる。
【和白】塩浜の農耕地。

【2】2003.05.13福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。

【3】2003.07.11福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。

【4】2004.08.30福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。

【5】砂浴び。2003.07.11福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2025/07/07作成