スズメ目
PASSERIFORMES
ヒバリ科
Alaudidae
Alaudala属
Alaudala (Horsfield & Moore, F, 1858)

コヒバリ(亜細亜小雲雀)
Alaudala cheleensis Swinhoe, 1871  Asian Short-toed Lark
L14cm
数少ない旅鳥
草地、農耕地、干拓地
【1】黒い初列風切が突出している。2016.11.02長崎県対馬市、上県町佐護椋梨にて杉原敏氏撮影。
嘴が太丸短い小型のヒバリ類
■形態
雌雄同色。
頭部からの上面は淡褐色で、黒褐色の細い縦斑がある。雨覆や三列風切りは単色の羽縁の淡褐色で軸斑は黒褐色で、次列、初列風切は黒く、羽縁は淡色。初列風切は突出する。中央一対の尾羽は淡褐色で、他は黒褐色で淡色の羽縁があり、最外の羽縁は広い。嘴は黄色味の淡褐色で上嘴、下嘴共に丸みを帯び、短く、口角は眼の下に達しない。目の前方と後方に細い黒褐色の線がある。脚は肉色で、黒っぽい後趾の爪は短く少し湾曲する。
■鳴き声
「ピリッ ピリッ《などど鳴く。
■採餌
地上を歩き回り、イネ科の種子を中心に採餌し、昆虫なども捕食する。
■亜種
4亜種ある。
カザフスタンからトルクメニスタンで繁殖する亜種A.c.leucophaea、 中国北西、北中央部、モンゴル南部で繁殖する亜種A.c.kukunoorensis、 モンゴル北西およびロシア南部で繁殖する亜種A.c.tuvinica、 シベリア南中央部、モンゴル北東部および中国北東部で繁殖する亜種A.c.cheleensis。
■分布
中央アジアからシベリア南部、モンゴル、中国で繁殖し、中国南東部で越冬する。
日本には数少ない旅鳥または冬鳥として全国で記録がある。
■福岡での事例
福岡でも数少ない旅鳥として記録がある。
【糸島市】加布里千早新田で2010年11月に観察された。

【2】2016.11.02長崎県対馬市、上県町佐護椋梨にて杉原敏氏撮影。

【3】2016.11.02長崎県対馬市、上県町佐護椋梨にて杉原敏氏撮影。

【4】黒い初列風切が突出している。2016.11.02長崎県対馬市、上県町佐護椋梨にて杉原敏氏撮影。

【5】冠羽が少し立っている。2016.11.02長崎県対馬市、上県町佐護椋梨にて杉原敏氏撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2025/07/07作成