スズメ目
PASSERIFORMES
ヒメコノハドリ科
Aegithinidae
ヒメコノハドリ属
Aegithina (Vieillot, 1816)

ヒメコノハドリ(姫木葉鳥)
Aegithina tiphia (Linnaeus, 1758)  Common Iora
L12~15cm
外国産
低木地、森林
【1】雄。翼の白斑が目立たない個体。2012.02.24シンガポール、スンゲイブロウ湿地保護区にて撮影。
雨覆の白い羽縁が目立つヒメコノハドリ類
■形態
雄は額からの上面は黒く、翼には白い羽縁があり、肩羽や大雨覆の先端の羽縁は大きい。顔から下は黄色い。嘴は嘴は鉛色で、虹彩は赤っぽい黄色。
非繁殖期には頭部から背までは黄緑色になる。
雌は非繁殖期の雄に似るが、翼は緑色味を帯び、尾はオリーブ色。
■鳴き声
「ヒョーィ、ヒョーィ」「ピーィ、ピーィ」「ヒョワン」等と鳴く。
■行動
雄は宙に羽毛を膨らませて螺旋状に回転し、緑、黒、黄、白色のボールのように見せる。
■採餌
小群で樹上で昆虫類を捕食する。
■繁殖
繁殖期に雄は宙で羽を毛羽立ててらせん状に降下して、ディスプレーする。
雌雄ともに営巣から育雛まで行う。樹木の股の部分に、草とクモの糸で小振りなお椀型に造巣する。通常2-4個産卵する。卵は約1.8×1.8cmの緑色味のある白色で、赤褐色の斑がある。雌雄とも抱卵し、抱卵日数は約14日。
■亜種
11亜種あり。
インド南西部及びスリランカに分布する亜種A.t.multicolor、 インド南部および東部、ミャンマー北部及び中部に分布する亜種A.t.deignani、 インド亜大陸中央部に分布する亜種A.t.humei、 インド北部からミャンマー西部に分布する亜種A.t.tiphia、 ヒマラヤ北西部に分布する亜種A.t.septentrionalis 、中国南中央部、ミャンマー東部、タイ北部及びインドシナ北部及び中央部に分布する亜種A.t.philipi、 タイ南頭部、カンボジア及びベトナム南部に分布する亜種A.t.cambodiana、 ミャンマー南東部及びタイ南西部、マレー半島、スマトラ及び隣接の島嶼に分布する亜種A.t.horizoptera、 ジャワ及びバリJava and Baliに分布する亜種A.t.scapularis、 ボルネオ中央部および南部に分布する亜種A.t.viridis、 ボルネオ北部及びフィリピン西部に分布する亜種A.t.aequanimis
■分布
インドからスリランカ、東南アジアで広く繁殖、分布する。

【2】雌。2012.02.24シンガポール、スンゲイブロウ湿地保護区にて撮影。

【3】雌。2012.02.24シンガポール、スンゲイブロウ湿地保護区にて撮影。

【4】雌。2012.02.26シンガポール、シンガポール植物園にて撮影。

【5】雌。2012.02.26シンガポール、シンガポール植物園にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2025/07/16作成