- 雨覆の白い羽縁が目立つヒメコノハドリ類
- ■形態
- 雄は額からの上面は黒く、翼には白い羽縁があり、肩羽や大雨覆の先端の羽縁は大きい。顔から下は黄色い。嘴は嘴は鉛色で、虹彩は赤っぽい黄色。
非繁殖期には頭部から背までは黄緑色になる。
雌は非繁殖期の雄に似るが、翼は緑色味を帯び、尾はオリーブ色。
- ■鳴き声
- 「ヒョーィ、ヒョーィ」「ピーィ、ピーィ」「ヒョワン」等と鳴く。
- ■行動
- 雄は宙に羽毛を膨らませて螺旋状に回転し、緑、黒、黄、白色のボールのように見せる。
- ■採餌
- 小群で樹上で昆虫類を捕食する。
- ■繁殖
- 繁殖期に雄は宙で羽を毛羽立ててらせん状に降下して、ディスプレーする。
雌雄ともに営巣から育雛まで行う。樹木の股の部分に、草とクモの糸で小振りなお椀型に造巣する。通常2-4個産卵する。卵は約1.8×1.8cmの緑色味のある白色で、赤褐色の斑がある。雌雄とも抱卵し、抱卵日数は約14日。
- ■亜種
- 11亜種あり。
インド南西部及びスリランカに分布する亜種A.t.multicolor、
インド南部および東部、ミャンマー北部及び中部に分布する亜種A.t.deignani、
インド亜大陸中央部に分布する亜種A.t.humei、
インド北部からミャンマー西部に分布する亜種A.t.tiphia、
ヒマラヤ北西部に分布する亜種A.t.septentrionalis
、中国南中央部、ミャンマー東部、タイ北部及びインドシナ北部及び中央部に分布する亜種A.t.philipi、
タイ南頭部、カンボジア及びベトナム南部に分布する亜種A.t.cambodiana、
ミャンマー南東部及びタイ南西部、マレー半島、スマトラ及び隣接の島嶼に分布する亜種A.t.horizoptera、
ジャワ及びバリJava and Baliに分布する亜種A.t.scapularis、
ボルネオ中央部および南部に分布する亜種A.t.viridis、
ボルネオ北部及びフィリピン西部に分布する亜種A.t.aequanimis。
- ■分布
- インドからスリランカ、東南アジアで広く繁殖、分布する。
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