- 樹の幹で餌を探す茶色の小鳥。
- ■形態
- 雌雄ほぼ同色。
頭部からの上面は黒褐色で、風切は黒く、中ほどにバフ色の帯がある。中央尾羽以外には黒色の帯がある。肉色の眉斑があり、細い黒褐色の過眼線がある。頬は灰色出喉は肉色。胸からの下面は面は黄褐色で、下胸から腹には白と黒褐色の縦班があり、下尾筒には黒褐色の横班がある。嘴は少し下へ曲がって黒く、虹彩も黒い。脚も黒い。
若鳥は成鳥に似ているが、全体に色味が鈊く、下面の縞模様がない。
- ■行動
- 雌は2年で性成熟するのに対し、雄は3年かかかるため、ヘルパーとして単独または複数の繁殖活動に参加する。
- ■採餌
- 樹の幹でアリや甲虫等の昆虫を主に捕食するが、花の蜜も採餌する。
- ■繁殖
- 雄のヘルパーを含む小群繁殖活動を行う。
木の上部の窪みに小枝、草葉、獣毛等で皿型の巣を作る。アルミホイルなどの人工物を使用することもある。通常3個産卵し、雌のみが抱卵する。卵はピンク色で、赤茶色や赤色の斑点があり、22.6×17.9mm。抱卵日数は14~16日。
- ■亜種
- 3亜種ある。
ヨーク岬半島(オーストラリア北東部)に分布する亜種C.p.melanotus、オーストラリア東部から南中央部に分布する亜種C.p.picumnus、
オーストラリア南東部に分布する亜種C.p.victoriae。
- ■分布
- オーストラリア東部に分布する。
|