スズメ目
PASSERIFORMES
モリツバメ科
Artamidae
Gymnorhina属
Gymnorhina (Gray, GR, 1840)

カササギフエガラス(鵲笛烏)
Gymnorhina tibicen (Latham, 1801)  Australian Magpie
L37~44cm
ユーカリ林、農耕地、都市公園
【1】亜種G.t.tibicen。2001.10.22豪州クイーンランド州、アサートンにて撮影。
笛のようになく白黒の鳥。
■形態
亜種により色彩が異なる。
亜種G.t.tibicenの雄は全身が黒く、後頸、上尾筒から尾羽の基部、雨覆、灰色の嘴の先端は黒く、虹彩は赤い。尾羽の先端にある黒色の帯は40~60mm以上。下尾筒は白い。
雌は後頸が灰色。
亜種G.t.tyrannicaは、背面は灰色で白い羽縁が鱗上に見える。尾羽の先端にある黒色の帯は55mm以上。
亜種G.t.hypoleucaは、亜種G.t.tyrannicaに似ているが、尾羽の先端にある黒色の帯は45-55mm。
亜種G.t.dorsalisは、雄の背面が白色で、雌の背面は灰色。
■採餌
雑食性で、昆虫やミミズなどの小動物を中心に採餌する。
■繁殖
ユーカリの木の枝等に、枝を組み合わせ、草や樹皮などでボウル型の巣を作る。造巣は雌が行う。通常2~5個産卵し、卵は30×40mmで明るい青又は緑がかった白。抱卵日数は約20日。雛は孵化後約10日で目が開く。雄は餌を運んでくるが、雛に給仕は雌のみが行う。群によっては育雛ヘルパーも見られる。
■亜種
8亜種あり。 ニューギニア南中央部に分布する亜種G.t.papuana、 オーストラリア北部内陸地interior n Australiaに分布する亜種G.t.eylandtensis、 オーストラリア北東部、東中央部から南東部に分布する亜種G.t.tibicen、オーストラリア南中央部から南東部の海岸部に分布する亜種G.t.tyrannica、 タスマニアとバス海峡の島々に分布する亜種G.t.hypoleuca、 オーストラリア南中央部に分布する亜種G.t.telonocua、 オーストラリア南西部に分布する亜種G.t.dorsalis、 オーストラリア西部に分布する亜種G.t.longirostris
■分布
オーストラリア及びニューギニア島南部に分布する。

【2】亜種G.t.tibicen。2001.10.22豪州クイーンランド州、アサートンにて撮影。

【3】亜種G.t.tibicen。電柱に作った巣。2001.10.22豪州クイーンランド州、アサートンにて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2020/07/12作成