スズメ目
PASSERIFORMES
モズ科
Laniidae
モズ属
Lanius ()
チゴモズ(稚児百舌)
Lanius tigrinus
Drapiez, 1828 Tiger Shrike
L16~18cm
夏鳥
低地の林縁
【1】雄個体。2021.05.31長崎県対馬市、上県町佐護椋梨にて杉原敏氏撮影。
青灰色の頭部と赤褐色の背のコントラストが綺麗なモズ類。
■形態
雄は、頭部が青灰色で過眼線が黒く、背からの上面は赤褐色。頬から体下面は白い。嘴は黒く、虹彩も黒い。脚は黒い。 雌は過眼線が細く、腹にて褐色の横斑がある。
■鳴き声
繁殖期雄は枝先などに止まり、「ギチギチギチ《と鋭く濁った大きな声で連続してさえずる。
■行動
渡りが遅く、5月中旬以降に渡来する。
■採餌
木の枝や杭などに止まり、昆虫、カエル、トカゲ、小鳥などの餌を探す。はやにえも行う。
■繁殖
繁殖は局地的で、近年個体数が激減している。
■亜種
亜種はない。
■分布
中国東北部、ウスリー、朝鮮半島、中国東部で繁殖し、中国南部、東南アジアで越冬する。
■福岡での事例
福岡では旅鳥で春、秋に記録がある。
【2】雄個体。2015.06.10長崎県長崎市、船石町にて撮影。
【3】雄個体。2015.06.10長崎県長崎市、船石町にて撮影。
【4】雌個体。2020.05.13長崎県対馬市、上県町佐護椋梨にて杉原敏氏撮影。
【5】雌個体。2022.05.29長崎県対馬市、上県町佐護椋梨にて杉原敏氏撮影。
【6】雌雄。2020.05.13長崎県対馬市、上県町佐護椋梨にて杉原敏氏撮影。
【7】飛翔。初列風切などは赤褐色ではない。雄個体。2015.06.10長崎県対馬市、上県町佐護椋梨にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2022/11/02作成