スズメ目
PASSERIFORMES
モズ科
Laniidae
モズ属
Lanius (Linnaeus, 1758)

オオカラモズ(大唐百舌)
Lanius sphenocercus Cabanis, 1873  Chinese Grey Shrike
L30~31cm
数少ない冬鳥
広い草原・農耕地・干拓地
【1】2002.12.08山口県山口市、阿知須にて撮影。
飛ぶと翼の白斑が大きく目立つ、モズ類中最大の灰色のモズ。
■形態
雌雄同色。
頭頂から背、肩羽、腰、上尾筒は灰色。額から細い眉斑が白く、黒い過眼線がある。翼は黒く、次列、三列風切の先端、初列、次列風切の基部が白く、静止時に大きな白斑になり、飛翔時には白い翼帯になる。尾は長くて黒く、外側尾羽二対は白い。下面は白い。嘴は黒く、下嘴基部は肉色。脚は黒い。
■行動
体を縦にして止まり、尾を円を描くように良く廻す。 停翔飛行する。
■採餌
木の上などの高いところに止まり、尾を動かしながら餌を探す。ネズミなどの小動物、ヒバリ、ツグミなどの鳥類が多いと思われる。体を縦にして止まり、尾を円を描くように良く廻す。 停翔飛行する。
■備考
日本鳥類目録7版では他に亜種があったが、単独種となった。
■亜種
亜種はない。
■分布
モンゴル東部、ロシア南東部、中国北東部及び朝鮮半島北部、中部で繁殖し、中国南東部で越冬する。 日本には数少ない冬鳥、または旅鳥として、西日本及び日本海側で多く、本州、四国、九州で記録がある。
■福岡での事例
福岡でもまれな冬鳥、旅鳥として渡来する。 【今津】2003年田尻の農耕地で見られた。

【2】2002.12.08山口県山口市、阿知須にて撮影。

【3】2003.04.13福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。

【4】2003.04.13福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。

【5】2007.12熊本県、天草にて高山寔氏撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2023/04/04作成