スズメ目
PASSERIFORMES
モズ科
Laniidae
モズ属
Lanius ()

オオモズ(大百舌)
Lanius borealis (Temminck, 1836)  Northern Shrike
L24~25cm
冬鳥
平地から山地の農耕地・林縁
【1】鹿児島県薩摩川内市、高江にて撮影。
オオカラモズに似た灰色の大型モズ類。
■形態
雌雄同色。
頭頂から背、肩羽、腰、上尾筒は灰色。額から細い眉斑が白く、黒い過眼線がある。翼は黒く、初列風切の基部が白く、静止時に大きな白斑になり、飛翔時には白い翼帯になる。尾は長くて黒く、外側尾羽二対は白い。下面は白い。嘴は黒く、下嘴基部は肉色。足は黒い。
オオカラモズに比べて小さく、尾も短い。翼帯の白斑も小さい。
■鳴き声
「キヂギヂギヂ《と鳴く。
■行動
体を縦にして止まり、尾を円を描くように良く廻す。
停翔飛行する。
■亜種
5亜種あり、 シベリア中央、東部、モンゴル北部及びロシア南東部で繁殖する亜種L.b.sibiricus、 サハリン及び千島列島で繁殖する亜種オオモズ(L.b.bianchii)、 ロシア南中央部及びモンゴル北西部で繁殖する亜種シベリアオオモズ(L.b.mollis)、 カザフスタン東部、キルギスタン、中国北西部で繁殖する亜種L.b.funereus、 アラスカ及びカナダで繁殖する亜種L.b.borealis
■分布
ユーラシア北部からアフリカ北部と北米北部で繁殖し、北方のものは冬季に南に移動する。
日本では亜種オオモズが北海道から本州中部に少ない冬鳥として渡来するが、九州からの記録もある。また亜種シベリアオオモズの記録もある
■福岡での事例
福岡での記録は詳細上明。

【2】鹿児島県薩摩川内市、高江にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2022/09/01作成