スズメ目
PASSERIFORMES
モズ科
Laniidae
モズ属
Lanius (Linnaeus, 1758)

タカサゴモズ(高砂百舌)
Lanius schach Linnaeus, 1758  Long-tailed Shrike
L24〜25cm
迷鳥
農耕地、林縁、開けた林
【1】2006.02.12福岡県糸島市、泉川河口にて撮影。
黒いサングラスをかけたような大型のモズ類。
■形態
雌雄同色。
額から後頸までは灰色。黒過眼線が太く、額で繋がっている。頬から喉は白い。背から上尾筒は橙褐色。翼は黒く、三列風切の羽縁は淡い橙褐色。初列風切基部に白斑がある。長い尾は黒く、外側尾羽の一部に橙褐色の部分がある。
胸から下は橙褐色。嘴と足は黒い。
■鳴き声
鳴き声は「ギチギチ…」「ギィーッ」
■行動
体を縦にして止まり、尾を円を描くように良く廻す。
■採餌
木の枝や杭などに止まり、餌を探す。
■亜種
9亜種あり、 カザフスタン南部からイラン北東部、アフガニスタン、パキスタン及びインド北中央部で繁殖する亜種L.s.erythronotus、 インド西部、中央部および南部、スリランカで繁殖する亜種L.s.caniceps、 ネパール及びインド東部からミャンマー及び中国南部からラオス北部及びタイ北部。で繁殖する亜種L.s.tricolor、 中国中央部および南東部からベトナム北部で繁殖する亜種タカサゴモズ(L.s.schach)、 タイ中央部及び南東部、ラオス北部で繁殖する亜種L.s.longicaudatus、 マレー半島から小スンダ諸島及びボルネオ東部で繁殖する亜種L.s.bentet、 フィリピン(スールー諸島を除く)で繁殖する亜種L.s.nasutus、 スールー諸島(フィリピン南西部で繁殖する亜種L.s.suluensis、 ニューギニア北部で繁殖する亜種L.s.stresemanni
■分布
イラン北東部からインド、東南アジア、ニューギニア、中国南部に分布。北のものは冬季は南へ渡る。
日本では稀な旅鳥として亜種タカサゴモズ(L.s.schach)が1985年3月に西表島で観察されてから、神奈川県、大阪府、山口県見島、福岡県、長崎県五島、鹿児島県、沖縄本島等で記録がある。別亜種と考えられる記録もある。
■福岡での事例
福岡でも迷鳥として記録がある。
【今津】2017年、2018年と秋に田尻で観察された。
【和白】1999年12月から翌2000年3月にかけて観察された。
【糸島】2006年に泉川河口の農地で観察。

【2】2006.02.12福岡県糸島市、泉川河口にて撮影。

【3】2006.02.12福岡県糸島市、泉川河口にて撮影。

【4】2006.02.12福岡県糸島市、泉川河口にて撮影。

【5】2006.02.12福岡県糸島市、泉川河口にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2021/06/02作成