- 灰色のオウチュウ。
- ■形態
- 雌雄同色。
亜種オウチュウは全身ほぼ灰色で、初列、次列風切は黒い。長い尾先は黒い。嘴は黒く、額や腮は黒く、眼の周囲は灰白色。虹彩は暗赤色。脚は黒い。
亜種間で形態の差異は大きい。
- ■鳴き声
- 「ギィー」「チュゥーイー」と鳴く。
- ■採餌
- 梢や枝先、電線等に止まり、フライングキャッチで昆虫類を捕らえ、元の場所に戻る。
- ■亜種
- 15亜種あり、
中国中央、北、東部で繁殖する亜種ハイイロオウチュウ(D.l.leucogenis)、
中国南東部で繁殖する亜種D.l.salangensis、
アフガニスタン東部からヒマラヤ中央部で繁殖する亜種D.l.longicaudatus、
ヒマラヤ東部から中国南部及びミャンマー北部からインドネシア北東部で繁殖する亜種D.l.hopwoodi、
海南島(中国南東)で繁殖する亜種D.l.innexus、
ミャンマー南西、中央部からインドシナ半島中央部で繁殖する亜種D.l.mouhoti、
タイ中央部からインドシナ半島南部で繁殖する亜種D.l.bondi、
ミャンマー北、北中央部およびマレー半島で繁殖する亜種D.l.nigrescens、
スマトラ北部で繁殖する亜種D.l.batakensis、
スマトラ南部で繁殖する亜種D.l.phaedrus、
シプラ及びパガイ(スマトラ沖)で繁殖する亜種D.l.periophthalmicus、
シムル島(スマトラ沖))で繁殖する亜種D.l.celaenus、
シベルト島(スマトラ沖)で繁殖する亜種D.l.siberu、
ボルネオ南部で繁殖する亜種D.l.stigmatops、
ジャワ、バリ、ロンボク及びフィリピン南西部で繁殖する亜種D.l.leucophaeus。
- ■分布
- ヒマラヤ、インドから中国、東南アジアで広く繁殖する。
日本には数少ない旅鳥として亜種オウチュウが、本州以南で記録がある。
福岡では記録がない。
- ■福岡での事例
- 福岡では記録がない。
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