スズメ目
PASSERIFORMES
オウチュウ科
Dicruridae
Dicrurus属
Dicrurus (Vieillot, 1816)

オウチュウ(烏秋)
Dicrurus macrocercus Vieillot, 1817  Black Drongo
L28cm
数少ない旅鳥
開けた林・農耕地・市街地
【1】第1回冬羽。2012.11.10福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。
全身黒くて、尾が長く、先端が逆Y字の鳥。
■形態
雌雄同色。
全身青い光沢のある黒色。尾は長く深い凹尾で先端が少し上側に反っている。嘴と脚は黒く、虹彩は暗赤色。
第一回冬羽は胸から下尾筒に白い羽縁があり、白いギザギザ模様に見える。
■鳴き声
「ジッー」「ジェーッ」「ギギギ」等と濁った声で鳴く。
■行動
フワフワと浅い波形の独特な飛び方をする。
■採餌
木の枝や電線等に止まって、餌の昆虫を見つけると、飛び立ってフライングキャッチをする。
■亜種
7亜種あり、 イラン南東部及びアフガニスタンからインド北部、チベット南東部及びミャンマー北西部 で繁殖する亜種D.m.albirictus、 パキスタン南東部、インド中央部及び南部で繁殖する亜種D.m.macrocercus、 スリランカで繁殖する亜種D.m.minor、 中国中央分及び東部からミャンマー東部、タイ北部及びインドシナ北部で繁殖する亜種D.m.cathoecus、 ミャンマー南部からインドシナ南部で繁殖する亜種D.m.thai、 台湾で繁殖する亜種D.m.harterti、 ジャワ及びバリiで繁殖する亜種D.m.javanus
■分布
中国から台湾、東南アジア、インドに広く分布し、北のものは冬季南へ渡る。
日本には春の渡り時期に南西諸島や日本海側の島嶼に記録が多い。本州、九州でも記録があるが亜種は不明。
■福岡での事例
福岡でも数少ない旅鳥。
【今津】2012年11月田尻で観察された。
【糸島市】2010年11月長野川河口の牛舎付近で観察された

【2】第1回冬羽。2012.11.10福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。

【3】第1回冬羽。2012.11.10福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。

【4】尾は深い凹尾。1と同じ個体。2012.11.10福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。

【5】第1回冬羽。2010.11.24福岡県糸島市、神在にて撮影。

【6】下面に白いギザギザ模様が見える。第1回冬羽。5と同じ個体。2010.11.24福岡県糸島市、神在にて撮影。

【7】ふわふわと飛ぶ。1と同じ個体。2012.11.10福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2021/06/11作成