- ヤドリギの実が好きな、尾羽先端の赤いレンジャク類
- ■形態
- 雌雄ほぼ同色。
雄は頭部から背、肩羽、小翼羽は、赤紫がかった淡い褐色で、顔には赤みがあり、長い冠羽がある。過眼線は黒く、冠羽までのび、腮、喉も黒い。 大雨覆の先端は暗赤色。初列風切は黒褐色で、外弁が灰色で、外弁先端に白斑があり、赤斑がある個体もいる。次列風切は灰色で、外弁先端近くが黒く、先端が赤い。腰から上尾筒は灰色。尾羽は灰黒色で、先端が赤く、その内側の黒い帯がある。 胸から下は淡い灰褐色で、腹には黄色味があり、下尾筒は赤。
雌は初列風切の外弁ではなく、先端が白色。また、黒い喉と、胸との境は上明瞭
- ■鳴き声
- 「チリチリチリ《「ヒーヒー《などと鳴く。
- ■採餌
- 通常群れで見られることが多く、ヤドリギの実をはじめとして、ヤナギ類の花、ネズミモチ、キヅタの実などを食べる。5月にサクランボの実に群れるのを観察したこともある
- ■吊前の由来
- 平安時代より群れをなす小鳥の意「れんじゃく《の吊前で知られ、江戸時代中期にはヒレンジャク、キレンジャクと識別されていた。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- ウスリーで繁殖し、朝鮮半島、中国東南部で越冬する。
日本には冬鳥として沖縄県中部以北に渡来するが、西日本に多い。渡来数は年によって大きく異なり、全く見れない年もある。
- ■福岡での事例
- 福岡でも冬鳥だが、年により変動が多く、殆ど見かけない年、大群が見られる年などある。11月頃から見られるが、3~4月に見られることが多い。
【室見川】2001年04月04日に小田部で32羽の群れを確認。
【西区野方】2004年03月27日300+の群れを観察。
【舞鶴公園】2024年02月17日10+の群れを観察。
【糸島市】1975年頃前原南で群れを観察。2018年03月03日美咲ヶ丘で53羽の記録がある。
【香椎浜】2013年01月10日に数十羽の群れを観察。
【古賀市】2011年01月07日に中央で4羽の記録がある。
【太宰府市】2013年01月17日に観世音寺で200+記録がある。
【大野城市】2020年02月24日に平和台で60+の記録がある。
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