- 島嶼部だけに分布するセンニュウ類。
- ■形態
- 雌雄同色。頭部からの上面は灰褐色。尾は凸尾。眉斑は淡色で、過眼線は灰褐色。頬は淡褐色で。喉から下は白く、脇から下腹にかけては淡灰褐色。嘴はやや長く上嘴の上部は黒く、下嘴基部は橙褐色。足は橙褐色で前面がより暗色。
シマセンニュウによく似るが、鳴き声が違う他に、上面に赤みがない、嘴がやや長い、尾羽先端に淡色の斑がない、脚の全面が暗色等の識別点がある。
- ■鳴き声
- さえずりは「チッチ チョイチョイチョイ」「チュイチュイチュイ」など。地鳴きは「チッ」。
- ■採餌
- 草や藪の中を敏捷に移動しながら昆虫類を主に捕らえる。
- ■亜種
- 亜種はない。
記載時はシマセンニュウと一緒にシベリアセンニュウ(Locustella certhiola)の亜種として発表され、その後独立種となったシマセンニュウ(Locustella ochotensis)の亜種ウチヤマシマセンニュウ(L.o.pleski)とされたが、2001年日本鳥類目録6版で独立種となった。
- ■分布
- ロシア沿海州、朝鮮半島黄海沿岸で繁殖し、中国南部沿岸で越冬。日本では夏鳥として伊豆諸島の一部、本州、四国、九州の島嶼や属島で繁殖する。
- ■福岡での事例
- 福岡では夏鳥として、志賀島の属島、机島、柱島で繁殖している。
【志賀島】属島にて観察。
|