スズメ目
PASSERIFORMES
シジュウカラ科
Paridae
Poecile属
Poecile (Kaup, 1829)

ハシブトガラ(嘴太雀)
Poecile palustris (Linnaeus, 1758)  Marsh Tit
L12.5~13.0cm W21cm
留鳥
平地から低山の落葉広葉樹林
【1】2007.2.0北海道千歳市にて撮影。
北海道にすむコガラに良く似た小型のカラ類。
■形態
雌雄同色。
額から後頸まで光沢のある黒色で、背からの上面は灰褐色で、次列風切外縁は白い。嘴は黒く、上嘴は直線的で、会合線は白く見える。顔から頸は白い。喉には小さな三角形の黒斑がある。胸からの下面は白く、脇は褐色味を帯びる。脚も黒く、やや太く、趾の鱗はささくれだって見える。
■鳴き声
さえずりは「チョーチョーチョー《。地鳴きは「ツィツィ《「チェーチェー《。
■亜種
10亜種ある。
ワレス、イングランド中央、南部およびフランス西部で繁殖する亜種P.p.dresseri、 スカンジナビアからイベリア半島北部、その東部からポーランド、バルカンおよびギリシャで繁殖する亜種P.p.palustris、 フランスアルプス、イタラおよびシシリーで繁殖する亜種P.p.italicus、 ヨーロッパ東部からウラル山脈南部およびトルコ北西部で繁殖する亜種P.p.stagnatilis、 コーカサス周辺およびトルコ北東部で繁殖する亜種P.p.kabardensis、 シベリア南中央、南東部、モンゴル北部およびLiaoning(中国北東部)および朝鮮北部で繁殖する亜種P.p.brevirostris、 樺太で繁殖する亜種P.p.ernsti、 千島列島南部および日本北部で繁殖する亜種ハシブトガラ(P.p.hensoni)、 Hebei北部(中国北東部)および 朝鮮北部で繁殖する亜種P.p.jeholicus、 中国東部および朝鮮南部で繁殖する亜種P.p.hellmayri
■分布
ヨーロッパ中部と、バイカル湖から沿海州、朝鮮半島、中国北部、樺太にかけて分布。
日本には南千島と北海道に留鳥として分布。
■福岡での事例
福岡での観察例はない。

【2】2007.2.0北海道千歳市にて撮影。

【3】2007.2.0北海道千歳市にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2020/07/21作成