- 頭に黒いベレー帽をかぶったように見える小型のカラ類。雌雄同色。
額から後頸まで光沢のない黒色で、顔から頸は白い。喉には小さな三角形の黒斑がある。背からの上面は灰褐色で、次列風切外縁は白い。胸からの下面は白く、脇は褐色味を帯びる。嘴は黒く、上嘴は直線的で、ハシブトガラのように会合線がはっきりと白く見えない。足も黒く、ハシブトガラよりやや細く、ささくれだって見えない。
北海道に分布するハシブトガラと酷似している。
- ■形態
- 雌雄同色。
額から後頸まで光沢のない黒色で、顔から頸は白い。喉には小さな三角形の黒斑がある。背からの上面は灰褐色で、次列風切外縁は白い。胸からの下面は白く、脇は褐色味を帯びる。嘴は黒く、上嘴は直線的で、ハシブトガラのように会合線がはっきりと白く見えない。脚も黒く、ハシブトガラよりやや細く、ささくれだって見えない。
- ■類似種との識別点
- 北海道に分布するハシブトガラと酷似している。
- ■鳴き声
- さえずりは「フーチィフーチィフーチィ《とやわらかく鳴く。
- ■採餌
- 枯れ枝を突いて昆虫類などを食べる。夏の終わりから秋にかけて、椊物の種などを木の幹の割れ目などに差し込んで蓄え、厳冬期の食料とする
- ■繁殖
- 産卵期は5~7月。枯れ木の幹や枝に嘴で巣穴を掘るが、巣箱を利用することもある。樹皮や蘚類で椀型の巣を作る。通常5~9個産卵し、抱卵日数は12~13日。巣立ちまでは14~15日。
- ■亜種
- 12亜種ある。
グレートブリテンで繁殖する亜種P.m.kleinschmidti、
フランス北西部からドイツ西部、スイス北部及びイタリア北部で繁殖する亜種P.m.rhenanus、
フランス南東部からルーマニア、ブルガリア及びギリシャで繁殖する亜種P.m.montanus、
ドイツ及びポーランド西部からスイス北東部及びオーストリアで繁殖する亜種P.m.salicarius、
スカンジナビア南部からウクライナで繁殖する亜種P.m.borealis、
ヨーロッパロシア南東部、シベリア西部及びカザフスタンで繁殖する亜種P.m.uralensis、
シベリ東中央、東部、モンゴル北部、中国北部及び朝鮮半島北部で繁殖する亜種P.m.baicalensis、
シベリア南東部で繁殖する亜種P.m.anadyrensis、
カムチャッカ半島及び千島列島北部で繁殖する亜種P.m.kamtschatkensis、
サハリン及び千島列島南部で繁殖する亜種カラフトコガラ(P.m.sachalinensis)、
日本で繁殖する亜種コゲラ(P.m.restrictus)、
カザフスタン南東部からキルギスタン及び中国北西部で繁殖する亜種P.m.songarus、
中国北中央部で繁殖する亜種P.m.affinis、
中国北東部で繁殖する亜種P.m.stoetzneri。
- ■分布
- ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯に広く分布する。
日本では九州以北に亜種コガラが留鳥として分布する他。亜種カラフトコゲラもの記録もある。
- ■福岡での事例
- 福岡では正確な記録がない。
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