スズメ目
PASSERIFORMES
シジュウカラ科
Paridae
Parus属
Parus (Linnaeus, 1758)

シジュウカラ(四十雀)
Parus minor Temminck & Schlegel, 1848  Japanese Tit
L14~15cm W22cm
留鳥
山地~平地の林
【1】亜種シジュウカラ、雄。2003.03.05福岡県福岡市、室見川野生の広場にて撮影。
白い腹にネクタイのように黒い模様があるカラ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。
頭部は黒く、後頸に白斑があり、背からの上面は灰色で、腰から尾は灰黒色。肩羽には黄色から緑黄色味があり、大雨覆の先端は白く、翼帯となって見える。風切と雨覆は灰黒色で、外弁は青灰色。 嘴は黒く、目の下から頬は広く白い。喉から黒線が下尾筒まで続く。 喉から黒線が下尾筒まで続き、雄はこれが太く、雌は細い。胸から下は黄色身を帯びた白。脚は褐色味のある黒。
日本の亜種では南の亜種ほど背の黄色味がなくなり、黒くなる。
■鳴き声
「ツ*ツーピィー、ツ*ツーピィー《等と鳴く。
■行動
冬季は他のカラ類やメジロ、コゲラ等と混群を作る。
■採餌
枝から枝へ移りながら昆虫類を捕るが、地上で落ち葉をはねのけて採餌することもある。
■亜種
8亜種ある。 シベリア東部、樺太南部、千島列島東中央、北東部、朝鮮半島および日本で繁殖する亜種シジュウカラ(P.m.minor)、 鬱陵島(南朝鮮の東方)で繁殖する亜種P.m.dageletensis、 琉球列島北部で繁殖する亜種アマミシジュウカラ(P.m.amamiensis)、 琉球列島中央部で繁殖する亜種オキナワシジュウカラ(P.m.okinawae)、 石垣島および西表島(八重山諸島、琉球列島南部、日本南部)で繁殖する亜種イシガキシジュウカラ(P.m.nigriloris)、 チベット南東部、中国南西、南中央部からミャンマー北部で繁殖する亜種P.m.tibetanus、 中国南部およびヴェトナム北部で繁殖する亜種P.m.commixtus、 ミャンマー東部、タイ北部およびインドシナ北西部で繁殖する亜種P.m.nubicolus
■分布
ヨーロッパからトルコ、ユーラシア大陸中部から朝鮮半島、中国に分布。
日本は小笠原諸島を除く全国に留鳥として分布。
■福岡での事例
福岡でも留鳥で一年中見られる。
【室見川】全流域の林や公園や住宅地。
【大濠公園】園内の林

【2】亜種シジュウカラ、雄。2003.03.05福岡県福岡市、室見川野生の広場にて撮影。

【3】亜種シジュウカラ、雌。2006.12.12福岡県福岡市、室見川小田部にて撮影。

【4】亜種シジュウカラ、雌。2006.12.12福岡県福岡市、室見川小田部にて撮影。

【5】雛に餌を運ぶメス。2002.06.12福岡県福岡市、西部霊園公園にて撮影。

【6】亜種シジュウカラ。背と肩羽が黄緑。2004.09.24福岡県福岡市、室見川石釜にて撮影。

【7】亜種イシガキシジュウカラ。日本産亜種で一番色が黒い。2002.03.29沖縄県石垣市にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/05/29作成