スズメ目
PASSERIFORMES
シジュウカラ科
Paridae
Sittiparus属
Sittiparus (de Sélys-Longchamps, 1884)

ヤマガラ(山雀)
Sittiparus varius (Temminck & Schlegel, 1847)  Varied Tit
L14~15cm W22cm
留鳥
平地~山地の林
【1】亜種ヤマガラ。2010.11.12福岡県福岡市、西油山中央公園にて撮影。
背と腹が橙褐色のカラ類。
■形態
雌雄同色
頭は黄白色で、目から上の後頭は黒い。頭頂の中央から後頸にかけて淡黄色の縦線がある。背は橙褐色で、尾羽は黒褐色。肩羽、雨覆、三列風切は暗い青灰色。初列、次列風切は黒褐色で羽縁は青灰色。 嘴は黒く、虹彩黒い。腮から胸は黒く、側胸から下面は橙褐色。脚は鉛色。
■亜種
5亜種ある。
千島列島南部、日本、朝鮮半島、中国北東部で繁殖する亜種ヤマガラ(S.v.varius)、 種子島及び屋久島(大隈諸島)で繁殖する亜種タネヤマガラ(S.v.sunsunpi)、 伊豆諸島北部で繁殖する亜種ナミエヤマガラ(S.v.namiyei)、 琉球諸島北部で繁殖する亜種アマミヤマガラ(S.v.amamii)、 大東諸島で繁殖する亜種ダイトウヤマガラ(S.v.orii)。
亜種ダイトウヤマガラは絶滅したと思われる。
■分類問題
目録7版ではオリイガラ(Sittiparus olivaceus)を、ヤマガラの亜種オリイヤマガラ(Sittiparus varius olivaceus)としていた。
また、目録8版では7版同様伊豆諸島南部に分布するオーストンヤマガラ(オーストンヤマガラ)を、ヤマガラの亜種オーストンヤマガラ(Sittiparus varius .owstoni)としており、亜種タネヤマガラ(S.v.sunsunpi)のうち屋久島に分布する個体群を、別亜種ヤクシマヤマガラ(S.v.yakushimensis)としている。
■分布
中国北東部から朝鮮半島、千島列島南部から日本に分布する。
日本では西表島に別種のオリイガラ、伊豆諸島南部に別種のオーストンヤマガラが分布する。
■福岡での事例
福岡では亜種ヤマガラが留鳥として平地から山地の林縁部で見られる。
【室見川】河畔の公園から中上流の山間部。
【大濠公園】園内にて観察。
【油山】自然観察センターにて観察。

【2】亜種ヤマガラ。2001.02.10福岡県福岡市、油山自然観察センターにて撮影。

【3】亜種ヤマガラ。2010.11.12福岡県福岡市、西油山中央公園にて撮影。

【4】亜種ヤマガラ。アケビの実を食べた。2002.10.12大分県天ヶ瀬町にて撮影。

【5】バードテーブル等に良く来る。2002.2.9長野県軽井沢町軽井沢野鳥の森にて撮影。

【6】幼鳥。2021.06.09大分県臼杵市にて撮影。

【7】幼鳥。2013.05.29宮崎県諸塚村にて撮影。

【8】幼鳥。2013.07.22宮崎県諸塚村にて撮影。

【9】亜種アマミヤマガラ。2022.06.09鹿児島県奄美市にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2024/05/29作成