スズメ目
PASSERIFORMES
スズメ科
Passeridae
スズメ属
Passer (Brisson, 1760)

スズメ(雀)
Passer montanus (Linnaeus, 1758)  Eurasian Tree Sparrow
L14~15cm W23cm
留鳥
住宅地・農耕地
【1】成鳥。2002.12.03福岡県福岡市、今津太郎丸にて撮影。
「チュンチュン」と鳴き、誰もが知っている小鳥。
■形態
雌雄同色。
頭部は茶褐色で、眼先と喉が黒い。頬と頸周りは白く、耳羽に黒斑がある。背と肩羽は淡褐色で、黒褐色の縦斑がある。翼は黒褐色で羽縁は淡褐色。大雨覆、中雨覆の羽先は白く、飛ぶと白い翼帯になる。尾は黒褐色。胸からの下面は汚白色で、脇は淡い褐色味を帯びる。嘴は黒く、脚は肉色。
■鳴き声
「チュン、チュン」と鳴く。
■採餌
繁殖期には虫なども良く捕らえるが、餌は植物質が中心で、地面を跳ね歩いて草の実などを食べる。
■亜種
8亜種ある。
ヨーロッパからアジア北、中央部を経てシベリア北東部およびモンゴル北東部で繁殖する亜種P.m.montanus、 シベリア南東部、中国北東部および朝鮮半島北部で繁殖する亜種P.m.dybowskii、 トルコ東部、コーカサスからアルメニアおよびイランで繁殖する亜種P.m.transcaucasicus、 中国北中央部で繁殖する亜種P.m.kansuensis、 カザフスタン南部およびイラン東部から中国北西部およにモンゴル南部で繁殖する亜種P.m.dilutus、 チベットから中国中央部で繁殖する亜種P.m.tibetanus、 樺太および千島列島および日本を経て中国東部から台湾およびフィリピン北部で繁殖する亜種スズメ(P.m.saturatus)、 インド北東 (Arunachal Pradesh北東部)、南東部、チベット南東部およびミャンマー北西部で繁殖する亜種P.m.hepaticus、 ネパール西部からブータンおよびインド北東部(アッサム)、中国南部、アジア南東部、インドネシア列島およびフィリピン南部で繁殖する亜種P.m.malaccensis
■分布
ユーラシア大陸の温帯亜熱帯に広く分布する。
日本では小笠原諸島を覗く全国に亜種スズメが留鳥として分布する。
■福岡での事例
福岡では留鳥で普通に見られる。
【室見川】河口から曲淵ダムまでの全流域及び林、市街地など全域で普通。
【今津】田尻の農耕地、住宅地で普通。
【和白】海岸の林、住宅地で普通。
【大濠公園】園内で普通。

【2】成鳥。嘴、喉が黒い。2002.12.03福岡県福岡市、今津太郎丸にて撮影。

【3】幼羽。目先も黒くなく、嘴全体が黄色く、喉は白く、耳羽もほとんど黒くない。2017.07.29福岡県福岡市、室見川にて撮影。

【4】幼羽。目先が黒くなり、嘴も黒くなったが、下嘴や嘴基部が黄色いく、喉や耳羽の黒斑がはっきりしない。2007.06.24福岡県福岡市、室見川にて撮影。

【5】幼羽。4と同じ個体。喉や耳羽はまだはっきりと黒くない。。2007.06.24福岡県福岡市、室見川にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2024/04/21作成