- 群れで雪の中に降り、草の実等を啄む白いホオジロ類。
- ■形態
- 雄夏羽は全身が白く、背、肩羽、三列風切、初列風切先端、小翼羽、尾羽内側の3枚が黒い。嘴は鉛色。脚は黒っぽい。
冬羽では額から後頚と耳羽が褐色になり、背は灰褐色で黒い縦班がある。肩羽、三列風切外縁、腰、側胸等も褐色味を帯びる。嘴は橙褐色。
雌は額から背にかけて黒褐色の縦班があり、耳羽も黒褐色。翼は肩羽、初列風切先端や小翼羽以外に三列風切、大雨覆等も黒い。側胸に褐色味がある。
冬羽では雄冬羽に似て、全体に褐色味を帯び、背は淡褐色で黒褐色の縦班がある。
- ■鳴き声
- 地鳴きは「ピウィッ」「ビッ」等。
- ■行動
- 十数羽から百羽以上の群れをなす。飛翔は波形。
- ■採餌
- 地面に降りてハマニンニクやアワダチソウの実等を食べる。
- ■亜種
- 4亜種あり、
北米北部及びヨーロッパ北部で繁殖する亜種P.n.nivalis、
アイスランドで繁殖する亜種P.n.insulae、
ヨーロッパ北東部からシベリア北東部で繁殖する亜種P.n.vlasowae、
コマンドルスキエ・オストロヴァ、アリューシャン列島及びプリビロフ諸島で繁殖する亜種P.n.townsendi。
- ■分布
- 北半球の北極圏で繁殖し、冬期は中緯度まで南下して越冬する。日本には冬鳥として北海道に渡来するが、本州北部や日本海側にも少数が渡来する。九州や小笠原諸島でも記録がある。
日本には亜種ユキホオジロ(P.n.vlasowae)と、亜種オオユキホオジロ(P.n.townsendi)が渡来するが識別は困難。
- ■福岡での事例
- 福岡では迷鳥として記録がある。
【能古島】2006年1月に1羽記録された。
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