スズメ目
PASSERIFORMES
ヨシキリ科
Acrocephalidae
ヨシキリ属
Acrocephalus (Naumann, JA & Naumann, JF, 1811)

オオヨシキリ(大葭切)
Acrocephalus orientalis (Temminck & Schlegel, 1847)  Oriental Reed Warbler
L18〜19cmW26cm
夏鳥
平地から山地の葦原
【1】2004.5.26室見川室住団地横にて撮影。
初夏から夏にかけて、葦原で「ギョギョシ」と大きな声で鳴く大形のヨシキリ類。
■形態
雌雄同色。頭部から尾までの上面は灰褐色で、汚白色の眉斑がある。尾は長く角尾。喉から下は淡褐色で、胸に褐色の不明瞭な縦斑がある。嘴は長くて黒褐色で、下嘴基部は橙褐色。嘴毛が目立つ。口腔内はオレンジ色。足は肉色から鉛褐色まで変異がある。
■鳴き声
大きく濁った声で「ギョギョシ、ギョギョシ、ケスケスケス」となき、鳴くときは羽冠が毛羽立つ。鳴き声から「行々子」とも呼ぶ。
■繁殖
芦原などで繁殖し、主に昆虫を食べる。
■亜種
目録では日本に分布するのは亜種オオヨシキリ(A.a.orientalis)としているが、中央アジア以西で繁殖するものをニシオオヨシキリ(Acrocephalus acrocephalus)とし、日本に渡来するものをオオヨシキリ(Acrocephalus orientalis)とする説もある。
■分布
ユーラシア大陸の温帯で広く繁殖し、冬季はアフリカ、インド、東南アジアでフィリピンで越冬する。
日本では夏鳥として九州以北に渡来する。
■福岡での事例
福岡では夏鳥で4〜9月頃見られる。
【室見川】新室見橋から曲淵ダムまでの全流域の葦原で観察
。 【今津】周船寺川水門、二つ池周辺の田尻農耕地の葦原で観察。

【2】2004.5.26室見川室住団地横にて撮影。

【3】2004.5.26室見川室住団地横にて撮影。

【4】2004.5.26室見川室住団地横にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2020/07/31作成