- 「コンドルは飛んでいく」で知られる、南米の大型猛禽類。
- ■形態
- 雌雄ほぼ同色。雄は頭部は赤黒い皮膚が裸出しており、額がイボ状や櫛状なり、頸に肉垂がある。頸に襟巻状の羽がある。頸からの下面は黒く、翼は大雨覆と次列風切は、次列風切の先端は黒い。嘴は淡色、虹彩は黒く、脚も淡色。中趾は長く、後趾は短い。
雌は額や頸に肉垂などはない。
幼鳥は全身褐色。
- ■鳴き声
- あまり鳴かない。
- ■行動
- 集団で行動する際に、鳴き声ではなく、ボディーランゲージによるコミュニケーション手段が発達している。
- ■採餌
- 巣やねぐらの周囲に広い行動圏を持ち、上空から歯科や牛などの大型獣の死肉を探し、日に250kmも移動することがある。
- ■繁殖
- 人間などが近寄れない絶壁の岩陰で、巣には卵の回りに何本かの棒切れを置く。卵は1-2個で、青白く、280g位の重さと75-100mmくらいの長さを持ち、2年毎に2月から3月の間に生まれる。両親が守る中、54-58日で孵化する。ひな鳥または卵が失われると、新たな卵を産む。研究者が人工飼育をするときには、この習性を使って2倍の成果を得ることが出来る。すなわち、最初に生まれた卵を後ろに隠して2つめの卵を産ませるのである。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- 南米ベネズエラからチリ北部およびアルゼンチンに分布。
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