- 水面に急降下して魚を捕る、下面の白っぽい大きなタカ類。
- ■形態
- 雌雄ほぼ同色。頭頂は白く、後頭に短い冠羽がある。上面はほぼ一様に黒褐色。黒褐色の太い過眼線があり後頸に繋がる。嘴は黒く、虹彩は黄色。下面は白く、胸に黒褐色の帯があり、雄では淡くて細く、雌では太くて濃い。また、全くないものもいる。
- ■鳴き声
- 繁殖期以外はほとんど鳴かない。「ピョッピョッピョッ」と優しい声で鳴く。
- ■採餌
- 主に魚を捕る。海岸や湖等の水面の上空を飛びながら魚を探し、見つけるとホバリングをして狙いをつけ、頭を下げ脚を前に突き出した姿勢で急降下し水面に突っ込む。
- ■繁殖
- 海岸等の岩の上や岩棚、水辺に近い大きな木の上等に、枯れ枝を摘んで皿上の数を作る。4月頃に通常2〜3個産卵する。抱卵日数は約35日、巣立ちまでは約50日。
- ■亜種
- 日本に分布するのは亜種ミサゴ(P.h.haliaetus)。
- ■分布
- ユーラシアと北米大陸の亜寒帯、アフリカ大陸北部、中東、インド北部、中国東部、ニューギニア、オーストラリア等で繁殖し、亜寒帯のものはアフリカ南部、インド、中南米で越冬する。
日本では留鳥として全国に分布する。
- ■福岡での事例
- 福岡では留鳥で1年中見られる。
【室見川】全流域の上空、曲淵ダムで観察。
【今津】瑞梅寺川河口、宝島で観察。
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